小さな魚たち・・・その1

わかってると思ってたんだけど。・・・ホントはわかってたんだろ?ホントに知らなかったのか・・・。そうか、むしろ関係ないか・・・順位なんて・・・。捨てられない大切なものがあるよな。おまえら・・おれたち仙台FCにはね・・・。

県大会を勝ち抜いた東北6県20チームが全国大会出場2枠を争う東北大会。4チーム5ブロックのリーグ戦。各ブロック1位5チームと、各ブロック2位の上位3チームがベスト8として決勝トーナメントに駒を進める。Cブロックは、モンテディオ村山(山形1位)エスポルチ秋田(秋田2位)福島ユナイテッド(福島3位)・・・そして、仙台FC(宮城4位)の4チーム。6月30日、7月1日、の第1週をモンテに0-3、エスポに2-2、勝ち点1で翌週に臨むことになった。

・・・あれ、もうだめじゃん。他のグループとの勝ち点を計算・・・。う~ん・・だめだな。選手たちには何も告げず、ただ1勝とわずかな望みに、彼らは必死に取り組み1週間後を迎えた。『他のグループの結果次第では上に上がれるから・・・3点差以上が必要だけどね。』(・・・勝つことすら難しい相手なのに3点差以上って・・・3点取れるかどうかも無理に等しいのに・・・)

『絶っっってぇ勝っっぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!オオオオオオー』(どちらでもいい、東北大会を経験できたんだから・・・ 自分たちのサッカーができるか楽しんでおいで・・・)(おいおい・・・どうした。背水の陣?火事場のクソ力?開き直りか?こんなに立ち上がりが良いのは久しぶり・・・いや初めてだな。)(おれのウソに付き合ってんのか・・・?怒んないからさ・・・楽にやれよ・・・(汗)・・・)

・・・まさかの先制。得点者は・・・頭の中にたくさん引出しはあるのに、取っ手が無くなってしまって、その引出しの中身が出せない人・・・人?さる?チンパンジー?妖怪?べむ・・べら・・・トモ。先取点は朋。両手を挙げて喜ぶ姿はまさに・・・ごもごもごもごも、ごもっトモぉぉぉぉぉぉ~(まぁいい。すぐに追いつかれるさ。うちのセンターバック2枚・・・いや、ダブルざるストッパーだからね)

・・・あっさり同点を許す。今大会、守れてもしっかり吐き出せず、やり込められ押し込まれた失点が多かった。ハッキリとした回避、もしくは前線が競る・溜める・根っこに運び切ることができれば、他の2試合も勝つことは可能でした。(・・・このままズルズルかな・・・。)中盤の守備の要、副主将・陽太郎が負傷交代。痛みと悔しさから涙がこぼれる。アクシデントは続く。押し込まれる苦しい展開の中、混戦のクリアボールが味方の康平の顔面に当たり出血。全員の必死さから生じてしまったアクシデントだった。中盤に大貴、左サイドバックに凜太郎が入る。

・・・本当に全員でやってきた学年でした。常に連帯責任。苦しいことばかりの連帯責任。皆が責任を感じ、皆が涙を流す。一人では戦えないこと、一人にはならないこと、一人にはさせないこと。無理矢理に『仲間』を強要してきた。 にわかに強くなれば強くなるほど、自ら崩壊・自滅する安い仲間意識のチームをたくさん見てきた。私は、本物の『仲間』を教えたかった。本当の強い結束を伝えて行きたかった。

下手くそだと諦めてしまう・・・。それがサッカーではないことを。下手でも勝つことができる。一つになること。それが仙台FCサッカー。

僕らは、雑魚の集まりです。ひとりひとりはすぐに飲み込まれてしまうのです。けど、ただの雑魚じゃない。仲間のためにとなれば、この身を張れる戦う雑魚です。雑魚が繋がり、少しずつ少しずつ相手陣地に進撃をする。我慢だ。我慢だ。我慢だ。   

・・・前半ロスタイム、負傷した選手、控えの選手、サポーターの期待を一身に背負った小さな小さな魚が・・・広いピッチを必死に逆サイドから走り込んだ・・・身体がなかなか大きくならずいつも我慢してきた。その小さな体でいつも精一杯のサッカーを表現してきた。小さな魚は追加点を奪う・・・大貴。

群がり飛び跳ねる小魚・・・控えの選手、サポーターの歓喜が私の頭の中で遠くに聞こえていた・・・(うそだろ・・・また、見るのか。まさか、・・・何度も奇跡を目の当たりになんかしないだろ・・・)私はまだ半信半疑でいたのでした・・・。

Published on 2012.07.10 at 10:57 by Sendai FC Staff

関連記事

  • スタッフブログ 2012.07.11

    小さな魚たち・・・その3

    (2009/9/2 追想 夏休み日記②から2分の奇跡を信じて) (2009/9/10 互いの夢) 数々の奇跡を見てきた・・・。台本があるかのようなドラマのような奇跡を・・・。玉砕覚悟の決死の守備を凜太…

  • スタッフブログ 2012.07.11

    小さな魚たち・・・その2

    審判は友達でもなければ、まして味方でもない。失礼な言い方に捉えられたら大変申し訳ありませんが、むしろ敵と考えた方がいいだろう。自分都合・自分思考で人は立ち回れると勘違いするものだから・・・。確かに不安…