あの日から、歩み出そう

4月9~10日、ジュニアユースは神奈川に行って参りました。

いつもお世話になっている星槎学園さんのご好意でカップ戦に参加させて頂きました。

当初、遠征参加予定者は20人だったのですが、4月7日の二度目の大きな地震により断念かと・・・。

しかし、翌日子供たちから来た連絡は 『 遠征何時に出発ですか? 』  ・・・。

そうか、そう来たか・・・。  そうだな。  しかし、親御さんは・・・。

『 代表、気をつけて行ってきて。 預けてる方がこっちで何かあった時助かるから、連れてって。 』

そうか、そう来たか・・・。  そうですよね。  

各家庭の事情も悪化を受け、当日の出席者は13名! キーパー2人、怪我人1人含む! 

上等!上等! 7人で全国目指すなんて始めたサッカークラブだ! 行くぞ!!

ってなわけで、強行突破!  神奈川に元気ですって伝えに行こう!!  負けねぇぞ!!

っとかなんとか言って・・・ボッコボコのさらにボッコボコ・・・。  

まぁ 練習してないし、3年生もいないしな・・・  うそうそ・・・  練習してても負けたよ。

いいのいいの。  そんなことを君たちに伝えたいために連れてきたわけじゃないから。

負けていいって言ってるわけでもない。  むしろ負けたらだめよ。 サッカーだもの。

私はレフリーをやっているときに相手選手の声が聞こえました。当然仙台FC選手にも聞こえたかと思います。 

『 あれ、仙台って地震? 』  『 そうなの? 』  

お分かりですか。 正直言ってそんなもんよ。 関心のない人が悪いとは思いません。

当然知ってる人もいるに違いないが、現実味などは当事者にしか分からない。

むしろ、普通に生活できる人の歩みを止めてしまう必要などない。 皆が揃って後退する必要はない。

被災チームだから手加減してあげようよ。 1点くらい入れさせてあげようよ。 

自信が出るようにあのヘタクソな子にわざと抜かれてあげよう。  

そんなことあるわけがない。 あってはいけない。 スポーツマンシップとは人として優れていること。

どんなときも全力で、正々堂々としていること。

ありがとう。 神奈川にきて良かった。 容赦ないコテンパンの試合。 

本人達が気付いていない被災者面。 本人達が言い訳にしている地震被害。

本当の被災者でもないのに蔓延し、心と身体に蝕んでいく偽避難民、偽被災者。

宮城に居たら気付かなかったであろう。 外に出なければ根っこから腐り始めただろう。 

遠征の最後に選手からこんな言葉が・・・  

『 何度も代表に言われて頭では分かっているんですが・・・やっと被災者気分から目が覚めました・・・ 』

『 3月11日のあの日から僕たちが止まってしまっている間に、周りは何も変わらず進んでいました。 』

『 くやしい、前に進まない自分がくやしい、・・・ 置いて行かれたくない・・・ 』 

気持ちが貧しくなってるよ。 施して貰った分、身体も心も弱ってる。 勝てるわけがないよ。

・・・おれもいっしょだよ。  目が覚めた。  やっぱ進まないと。 何もなかったかのようにやせ我慢してでも。

涙が出ちゃうけどね。  進まないと。  むしろ亡くなってしまった人の分まで、何倍も生きないとね。

星槎学園さんの選手、スタッフ、先生、関係者の皆様、多大なるご配慮、ご好意にただ甘える術しかなく、

誠にお詫び申し上げるとともに、深く御礼申し上げます。

何かできっとお返しします。 まずは元気に生きていきます。 負けずに生きて行きます。

皆様から頂いた大きな感謝と思いやりを、選手たちは自らの成長に大きく変えていきます。

本当にありがとうございました。

※ブログ 南白風(しろはえ)星槎学園湘南大磯キャンパスにて仙台FCが今回の遠征も含め何度か紹介されております。

時間は止まらない。 もしかしたらまた新しい困難に向かって生きているのかもしれない。

ただ、世界も君達の周りも決して止まることはない。  

あの日から、歩み出そう。

10日、朝。 試合前のミーティングが終えると恥ずかしそうに・・・  

『 なにもなくて、こんなことしかできないんですけど・・・   せーの、はっぴば~すでい♪・・・ 』

ばーか。 おまえらは腐んないな。  ありがと。  一生忘れないから。  ありがと。 

Published on 2011.04.20 at 12:57 by Sendai FC Staff

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