エンブレム

ジュニアユース新人戦が10月から始まっておりました。

グループAは、シューレ、多賀城FC、コバルトーレ女川、白石FC、ベガルタ、そして仙台FC。

仙台FCはここまで3試合を消化し。 初戦のシューレに1-0勝利。

続く多賀城に11-0、さらに白石に6-0と勝利。 無失点の堅守も見せ、好調な新生チームの滑り出し。

好調というか、4年の歴史の中ではこんな事は一度もありませんでした。

立ち上げ当初はこの成績の全く逆でありまして。 二ケタ失点の連敗記録の更新みたいなものでした。

ただひたすらに、頑張るだけのチーム・・・ ヘタクソ泣き虫仙台FC・・・ 

そんな心持なものですから、今年の新人チームの勝ち方に、私のキャリアが足らないのもありまして、

驚きと戸惑いを感じている一方、ホントにこれでいいのかなぁという選手への心配がよぎっておりました。

それが何なのかはわかっておりました。 

しかし上昇中、上機嫌、有頂天、御満悦の選手には、このタイミングで言ったところでわかるまい・・・

私は少しだけ言いかけて、嗜める程度にしてやめといた。 

これも経験だ。 痛い目を見てもらおう。 私が叱るよりも現実こそが一番厳しいのだと・・・。

そう、まさにタイミングのいいときにベガルタ戦が訪れてくれるのだから。

『 プロ意識 』 という厳しさを 我々指導者の言葉により、選手がただの言葉でおぼえようとするよりも、

君達と同じ時間、同じ街で住む、同じ学校に通う、同年代の持つ 『 プロ意識 』 に教えてもらえばいい・・・。

それこそが、現実。 より厳しい現実や結果こそが経験。 

負けた後の傷口を大きくさせないための、伏線や保険はいらない。 

今の仙台FCの選手に必要なのは、大人が手を加えないありのままの現実。 言い訳無用の現実。

0-7  スコアは内容を語らない。 仙台FCの敗北です。 

試合後、無表情、沈黙の選手達。 

私は着替えも途中の無気力な選手たちを集め、 『 何かあるかい? 』 わざと漠然とした質問をした。  

誰も答えるものも、手を挙げるものもない。  『 受身 』 ・・・ 

わかる答えにしか反応をしない。 『 何かある? 』  なんでもいいのだ。

この場に必要なことを考え、言葉にすればいい。 逆に質問したっていいのだ。

怒られる事を恐れ、失敗することを恥と思い、かすり傷程度で立ち上がれないプライド。

チャレンジしない子供たち・・・

ようやく ひとりが手を挙げた。 『 後半ワンボランチになったときに・・・ 』

それならとばかりに手を挙げ始める選手からは 『 コーナーキックの時の背の高い選手のマークが・・・ 』

『 クロスボール時の逆サイドの・・・ 』  『 シュートブロックが・・・ 』  私は黙って聞いた。

さらには、 『 いつもよりは積極的にドリブルを・・・ 』  『 テンパッテしまって・・・ 』

挙句には、『 スピードが違かった・・・ 』   

『 ああ もういいよ。  間違いじゃないけど そんなのいいや。 じゃぁ お前の足が速かったら勝ったの? 

 相手が二年生だから?  身長180になったら負けなかった?  二年生になったら勝つの?

 落ち着いたらお前はもっとできるの?  ワンボラが何したって?  他に何かあるかい・・・ 』

また手を下げる選手達。  答えが違うとまたふさぎ込む。 誰かを待っているようだ。

誰かが見つけてくれる答えに、誰かが導き出してくれる答えに便乗しようと・・・。 ずるいよ・・・弱いよ・・・。

一人が手を挙げた。 春から一度もエントリーされず、いつもベンチ外。

イタズラ、ふざけ過ぎ、お調子者、学校の成績も仙台FCワースト5、いつも怒られ泣き虫へたっぴコータロー。

話す前からすでに泣いていた・・・ 

『 僕がもっと大きい声で応援していればピッチの選手はもっとがんばれたのに・・・みんな・・・すいません 』

『 こーたろー お前仙台FCだよ。 お前のことを仙台FCって言うんだよ。 ごめん。 

 ユニホーム着せる奴を間違えたよ。 お前一番仙台FC好きだもんな。 すまん。 』

今大会も試合中のフェンスを越えたボールをダッシュで取りに行く彼、サッカーを知らず 『 声出そう 』

という言葉を何度も何度も叫んでいる彼。 しかし 彼は誰にも負けない大切ものがある。 

それはサッカーより、SENDAIFCと仲間が一番好きであること。 自分より大切ものを持っていること。

彼には足りないところはたくさんあるけど、私は彼から教わった。 それはとても大切なこと。 

3年前、新人戦。 14点だったか16、17点なのか、何失点かはっきりおぼえてはいませんが。

ベガルタ対仙台FC。 時代が違えばサッカーも変わる。 選手も違う。

しかし、今日の試合よりも、3年前の試合の方が鮮明に思い出されるのはなぜだろう・・・。

今の選手より間違いなく下手だった。弱かった。 それはスコアでわかること。

3年前も私は同じようにフェンスの外から見ていた。 今と当時と何が違うかはっきりわかる。

『 もう絶対取らせねぇから! 下がるな! 前から行け! 』 叫ぶキーパーがいた。

『 ゆうき! 下向くな! まだ終わってねぇぞ! ここからだぞ! 』 叫ぶキャプテンがいた。

『 1点! まず1点とってくれ! 』 叫ぶディフェンダーがいた。

一心不乱にボールを追う選手達がいた。 必死に相手ユニホームにしがみついた選手がいた。

相手もろとも玉砕覚悟で正面から身体ごとドリブルで突っ込む選手がいた。

何度も何度もスライディングする選手がいた。 倒されては何度も何度も立ち上がる選手がいた。

10点以上ぶち込まれても 『 これくらいじゃSENDAIFCは死なねぇぞ!!!!! 』

・・・と、向かっていった仲間がいた。

その顔はまるで昨日のように・・・ それもそのはず。 3年たった今も彼らはその顔のまま戦っています。

彼らがずっと大切にしているもの。  それは今も変わらない 『 情熱 』 と 『 仲間 』 。

ワッペンをよく見てごらん。 アルドーレ。  情熱という意味だよ。 

情熱のもとに仲間が集まり、夢を成し遂げる為に日々仲間と努力していくサッカーチーム。

それが、SENDAIFCです。 

Published on 2010.11.08 at 14:15 by Sendai FC Staff

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