Jユースカップ!! ユースの大会が始まります。
春のクラブユースでは、大敗・惨敗と苦くも、大変貴重な経験をしました。
夏には合宿・練習試合を重ね、ここまでM2リーグも3勝2敗2分けとまずまずの成績。
短期間での成長としてみれば、『 順調 』 といったところでしょうか。
そりゃぁ~当然、全国という比較からすれば、まだまだ力の差は歴然ですよぉ。
でも、意外に私は現時点での時間の経過と結果には満足してるんです。
『 ここまではまだまだ無理だな・・・。 まぁ、それでもここまで来たか・・・。 よしよし。 』
『 ここ? 』 って どこよ? どこ?って言われても・・・ここ? かな?
そう、ここ最近。 保護者様は 『 絶不調、 不満度最高・・・ 』 ご機嫌斜め。
選手達は、不完全燃焼、フラストレーションがチラホラ・・。 かといえば、絶好調、急成長もいれば・・・。
・・・なにかあったの・・・?くらいにマイペースな選手もおりますので・・・。
何か歯車が噛み合わず・・・といったところ。
親と子の間も、歯車の食い違いに双方ともにイライラ。
それも含めて考えても・・・やはり、
『 ここまではまだまだ無理だな・・・。 まぁ、それでもここまで来たか・・・。 よしよし。 』
『 ここ? 』 って どこよ? どこ?って言われても・・・ここ? かな?
そこで 緊急ミーティング。 テーマは 『 全国目指すのや~めた。 』
もっと、背筋も手足も、のびのびと大きく伸ばしてみよっか。
全国って何? 全国行ったらなんか貰えるの? 貰える人には何か貰えるけどなぁ~・・・。
意味を持たない人にとっては、全国行っても・・・う~ん やっぱ貰えない人もいるなぁ・・・。
『 全国 』 は目標だよね。 毎日の練習に意味を持たせる為の。
厳しい練習も辛い事も、その目標があるから頑張れるわけだ。
その 『 目標 』 という言葉で持って、わたくし指導者は優しく?指導するわけですよ。
『 全国目指すんだろっ!! お前の目標って何だよっ!! 』
『 目標も志もねぇならやめろっ!! グランドに来なけりゃいいだろっ!! 帰れっ!! 』
・・・って 優しく?指導できるわけですよ。 そんでもって来なけりゃこないで私が困るのが現実・・・。
あのぉ~僕、全国目指してないんですけど・・・来ちゃだめなんですか。 サッカーは好きなんですけど・・・。
えっ? ありゃ、そうなの・・・ いやっ!!ダメじゃないよっっっっっ !!
ってなことも、もしかしたらあるよね。
それじゃ 優しく?指導したってその選手にとっては楽しくないやね。 嫌気が差すだけだわね。
もしくは・・・ 『 あのぉ すんません・・・ おれ・・・目標 変わりました・・・。 』
『 ・・・そ、そうか!!・・・ 違う目標でも、も、も目標があるならっ!!・・・ そっちもがんばれよ!!・・・ 』
目標が摩り替わっても致し方なし・・・
例えばそれが、苦しさや弱さから誤魔化した逃避の答えであってもね。
子供から大人に変わるのが 急激に早かった仙台FCユースの選手達。
いや、私も包み隠さず夢と現実を教えてきたのだから、頭の中がたくさんの矛盾で交錯してもおかしくはない。
そう、『 全国 』 は将来的には話のネタのひとつにしかならんかもね。
会社の飲み会かなんかでさ、『 まぁ 高校時代に全国大会に出た事ありまして・・・ 』
『 ・・・まぁ 今は こんなメタボですが、その当時は・・・ ○○と競ったほどで・・・ 』
なんてさ。 まして、会社において、全国出場者は2階級飛び飛びの役付き昇進!! なんてないしね。
『 プロになれるわけでもないし、サッカー選手の現役年数と年俸考えたら部活なんてほど程に!! 』
『 将来磐石安定安泰の為、勉強!勉強! 幸せな人生設計の為! 進学!資格! 』
っていう親や現実的な子供は、現代だけの話ではないのですから。
不景気ならよりいっそう増えて当たり前ですな。
・・・『 全国 』 ただの言葉かもね。 人にとっては値打ちなんかまして、価値もない言葉だよね。
そう、私の 『 ここ・・・ 』 は ここの位置のことです。
私より長く生き、 私よりも多くの人生経験ある保護者様には、大変恐縮ですが。
彼らの進行経過状況や 今の位置は 『 ここ 』 でいいんです。
将来も夢も日々も現実も、仲間や遊びや勉強や努力も怠けもサッカーも、興味も趣味も彼女も家族も、
戦争も平和も言葉も体も心も、テストや先生や監督やコーチや、そして大人なのか子供なのかも。
混沌とした自分という迷宮にいる 『 ここ 』 です。
その迷宮の出口を探そうと頑張る日もあれば、まったく探さない日もあるんです。
迷宮に居る事すら忘れてしまうくらい、何かに夢中な日もあるんです。
彼らの現在いる迷宮の位置、それは他の人から見れば、都合がいいくらい自分勝手な 『 ここ 』。
迷宮をいつの間にか抜けてしまっていた我々大人から見れば、それはもうイライラと目に付くわけなんです。
まだまだ現段階での行動からは説得力のない主義や主張を、何とか肯定したいと考えている 『 ここ 』。
いつでも自分の心境の変化に応じて形の変えられる、 カメレオンのような 『 目標 』 を持つ 『 ここ 』。
『 ここ 』 まで来ました。 まずまずの進行状況です。
そだね。うん。 焦らず行きましょ。 親も・・・子も・・・私も・・・ 仙台FCも。
懇々とやり込めても 行き詰まって、息詰まって、生き詰まって、逃げ出したくなるだけだわな。
親御様へ もどかしいかと思われますがほんの少しだけ 『 ここ 』 を黙認してやってください。
選手達へ 長々とは居れないよ 『 ここ 』 は。 ずっとは居られない位置だから。
成長過程において必要な時間であって、いつまでも続きはしないんだ。
そうじゃなくても、誰に咎めらるわけでもなく、ただ飽きてくるから 『 ここ 』 は。
今 『 ここ 』 を抑制してしまっても、解放された瞬間に 『 ここ 』 の方向に行ってしまうんです。
それが大人になってしまってからの 『 ここ 』 ではもっと見苦しい・・・。 かっこ悪いんだよこれがまた・・・。
親の代わりはできません。
おっさんになってしまった私は、選手達の気持ちにもなれるわけがありません。
弁護も味方も私の力が及びません。 言い訳をブログにしたわけでもありません。
ただ 今は 『 全国目指すのや~めた 』
今は 新しい 『 楽しい 』 を 選手達と親御さん達と探してみよっかな・・・。
意外とおまけで 付いてきたりしてね、 『 全国 』。
いまは ここだから。 まだ ここだから。 もう少ししたら そこまで行ってみよっかな・・・。