勇気をくれるゴールよ再び

受験、卒業を控えた中学3年生の仙台FCの選手が入院しました。

特定疾患に指定されている病気。  

すなわち、現在の医学において原因は不明、当然根治療法もありません。 

不治の病というものです。  緩和状態を維持することしかないのです。

そのため、一生付き合わなければならないのです、いつ発症するかわからないその病気と。

私は入院先の病院を訪ねた。  できるだけの励ましの言葉をあれやこれやと考えながら。

しかし、その必要はなかったのです。 驚いた事に、私を見た彼は笑顔で迎えてくれたのです。

『 大丈夫です! 死ぬ確立は0.1パーセントですから! 』

笑顔で彼は診断結果を教えてくれた。 

強がりなのか、それとも逆に私を気遣ってくれたのか。  

しかし、心のどこにも臆した気持ちなど微塵にも感じさせないのです。

『 本人が淡々としているものだから、逆に救われました・・・ 』

と親御さんも語っていたほどだから、 誰にも辛い顔など見せていないのだろう。

むしろ、彼特有のトークで笑わせて貰ったくらいなのです。

1週間後会いに行ったときは、

『 もう退院できるのになぁ 』   と。

早くサッカーがしたい。 また仲間とサッカーがしたい。 春の遠征に間に合うかなぁ。

今やったら10分も持たないだろうなぁ。 またゴールを決めたい。 早く・・・早く・・・。
  

彼にとって 不治の病ではなかったのです。 

夢や目標や仲間を持つ彼に、 不治の病に悩む事はなかったのです。

運命を受け入れ、今を真剣に楽しく生きる彼が 病などに負けるわけなどないのです。 

そう、彼は奇跡のヒーロー。 仙台FCを窮地から救う奇跡のゴールを決めたヒーロー。

そしてまた 彼のゴールを私は見るのだ。  

彼は再びグランドに立ち、 仲間と共に夢を追いかけるのだ。

多くの人がこの病気に悩み、ふさぎ込んでしまっている人も少なくないという。

彼はそんな人達にも勇気を与えてくれる、素晴らしいゴールを決めるだろう。

そう、 彼は奇跡を呼ぶヒーロー。

追伸、 たくさんの仲間が見舞いに行ってくれたと聞きました。

おまえらやっぱ素敵だね。 食えないってのにプリン買って行ったやつもいたそうで。

見舞いの抱き枕、ベッドにあったよ。 抱いてんの想像すると気持ち悪いけどな。

楽しそうにおまえらのこと話してたよ。

厳しい戦場で出逢い戦った仲間は、かけがえのない戦友です。

君達の全てが、私には幸せに思えるのです。

感謝しています。 ありがとう。

Published on 2010.03.01 at 14:48 by Sendai FC Staff

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