乾杯

多方面に亘り、御反響頂きました。  

『 ブログ見たよー 随分思い切ってやっちゃったんじゃない!!! 』

『 とうとう 仙台FCの中身を暴露しだしてきましたねぇ~ 』

『 あいかわらず 飛ばしてるなぁ~ 』

『 腫れ物に触れずの綺麗事ばかりのブログじゃないのがいいねぇ~ 』

『 随分酒飲んでから書いてんじゃない!!! 』

などなど・・・。  

そんなに?  なんかまずい事書きました?  って感じなのですが・・・。

以後 編集には気を付けたいと思います。  ( 飲みながら書くのやめるか・・・ )

 
さて そんな お声の中にあり 『 ブログ楽しみにしてるよ 』 という稀少な方のお話。

11月に結婚式を終えたばかりのまだまだ新婚・新郎・私の高校時代のサッカー部の同期・大野こーへー。

オーノ、 彼は眉毛だ。 顔の部分のほとんどを眉毛が占有しているからだ。

オーノ、 彼は高校時代、角刈り。 秋商サッカー部は坊主頭が規則。 

しかし、オーノの頭蓋骨は四角いのだ。  よって彼は角刈り。 規則に対する小さな反抗だ。

オーノ、 彼はパンダ、もしくはコアラ。 似ているパンダとコアラが可哀そうだ。

オーノの結婚式、それはそれは盛大かつ豪華な顔ぶれ( 歴代秋商のOB・・・ ) そして爆笑!!?

私の知っている限りでは、彼ほどジェネレーションやジャンルの垣根を越えて知り合いが多い人物はいない。

秋商サッカー部のOB会ともなれば、2・3廻りも上の先輩達もいるのですが、彼の認知度は高い。

現役時代、彼はそれほどまでに有名な選手だったのか!!!!??? 日本代表!!?

・・・・・・。

5次会の宴も終え、ひとり帰路にて思いに耽り、今日、帰仙する前に彼に伝えようと電話をした。

酔いの勢いを借りて。 素面ではなかなか言えない感謝の言葉を。 めでたき今宵にあやかりて。

私はサッカーを嫌いにしようとした、叶わぬことばかりだから。 諦めたのだ、追求することを。

高校選手権全国大会一回戦の敗退から夢は潰えたのだ。 

その試合のビデオを33歳になるまでの15年間、見ることはなかった。

傷が癒えていないことを自覚していた。 そして嫌いな振りをしなければならなかったからだ。 

しかし、その硬く閉ざした厚い壁は、一瞬にして扉として開かれる。

オーノの家に遊びに行ったときのことだ。 後輩何人かと宅飲みをしていた。

いい加減酔いも回ったころオーノが、 

『 ビデオでも見るか!! 』 とデッキのすぐそばにあるテープを差し込んだ。

『 コーへーさん またですか~  酔うといつもこのビデオだ~ 』
  
『 これか秋田県大会の決勝のビデオだ~ 』  と 後輩達が口を揃えた。

いつも見ているのだろう、何の触れもなく無造作に試合途中から流れた。

私が驚いたのは15年の呪縛や封印を、あっさり酔いの席で解き放たれることではなかった。

『 酔うとかならず見るんだよな~ コーへーさん自分出てないのに~ 』

そう。 オーノ。 彼は3年間、秋商の苦しい厳しい練習を耐えた 補欠なのだ。 ベンチにもいない。

スタンドからの応援。

オーノは、結果の知れているビデオを楽しそうに解説しながら見ているのだ。

わたしは サッカーのどこを見てきたのだろうか。 ルックアップ・ルックアラウンド。

周りを見るなどと、どこを見てきたのだ。  彼の気持ちなど見ていなかった。理解していなかった。

届かなかった夢や、挫折に固執し、大切なことに背を向け意固地になっていただけのことだと気付いた。

いや、大切なことを教えてもらった。 気付かせてくれたのだ。 スタンドから。

 
他の同期からこんなエピソードを聞いた事もあった。 

私の期はあまり上手な選手がおらなかったのでしょう。

3年生レギュラーが4人の、後輩が主力のチーム編成でした。

卒業後数年経ち、OB会の席にオーノが出席した際、

『 お前らの代は弱かったのか、主将誰だっけ? 』 と OBの問いに、

『 うちらの代は最高の同期です!! キャプテンは歴代でも最高のキャプテンです!!! 

  100本走れと言われたら 110本でも120本でも納得いくまでみんなで走る!

  そんなチームを引っ張った 最高のキャプテンです!!!  

  そして皆 最高の仲間です!!!                                     』

彼は自信を持って答えたとのこと。

私は 結婚式その日、 オーノをスタンドから精一杯応援した。 

彼が私にしてくれたことの半分もできただろうか・・・。 

私がこうして今もサッカーに携われるのは、オーノのおかげだ。

少し照れくさかったが そう 彼に伝えた。

オーノ、 彼は補欠。

オーノ、 彼は秋商サッカー部をこよなく愛する。

オーノ、 彼は、分け隔てなく付き合いの良い優しい男。

オーノ、 仲間を大切にするキャプテンシーを持つ、頼りになる男。

オーノ、 後輩からも慕われる包容力のある男。

オーノ、 仙台FCのキャンプにも付き合う、ただのアウトドアオタク。

オーノ、 奥さん大切にしろよ。

オーノ、 白髪はマメに染めなさい。 お前が良くても奥さんが可哀そうだ。

オーノ、 夫婦喧嘩したときは 『 花に水やるラブソング 』 を。

オーノ、 お前が おれらのエースだよ。

オーノ、 素敵な仲間に乾杯。

Published on 2010.01.27 at 14:53 by Sendai FC Staff

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