追想 夏休み日記②から 2分の奇跡を信じて

渡辺コーチに聞いた、  『 後 何分ある? 』

『 1分40秒です 』 ・・・・・

前半開始早々に 緊張からくる硬さから 最後尾でのパスミスをさらわれ  失点。

気がつくと 後半残りわずかまで来てしまっていた。

8月29日。  中学3年生 最後の公式戦。  高円杯、初戦。

0-1  ロスタイムの表示が出されようとしていた・・・・。

さかのぼること   夏休み 8月3,4,5 と  岩手県で行われた 『 北日本インターシティカップ 』

予選を1位通過した彼らは、  準決勝の舞台にいた。  

相手は 今年の春に行われた塩竈神社杯の優勝チーム 杉並アヤックスさん。

終始押され気味の苦しい試合展開。  仙台FCは必死のディフェンスからカウンターがやっと。

しかし、誰一人苦しい顔をしていない、 むしろ目は活き活きと、 試合の緊張感を楽しんでいるようだ。

野生の本能だろうか、  喰われまいとする防衛から、  喰ろうてやろうか!!!

という攻撃的な意識が引出されてきたのを 彼らから感じた。

( こいつらこのプレッシャーの中で成長している。 )  私の鼓動が少し早くなった。

絶対いける!  私は彼らの無限の力を信じた。

ハーフタイム  『 いい試合していると満足しているんじゃねえのか!!!

            がんばって負けても負けは負けだ!! がんばって勝って帰って来い!! 』

0-0で折り返した後半、 ゴールへ向かう切れ味するどい吉田のドリブルが PKを誘った。

これを吉田が決めて  リード!! 

時間は半分以上ある。 受けに回ったらあっという間に逆転されるだろう。

『 引くな!!  ビビるな!!  中盤受けろ!!  前は逃げるな!!  勝負しろ!! 』

相手は上手、しかしこんな時こそ真っ向勝負の姿勢が彼らを成長させる。

上手くいくわけなどさらさらないのは百も承知。 相手の怒涛の攻撃が続く。

時間が長く感じた。 ( 後少しだ・・ 後少ししのげば勝利だ・・・) 

私が思ったことは選手にも伝わってしまった。
 
終了間際・・  ゴール前 カバーの出足が遅れ、 PKを与えてしまった。

( 気を抜いてしまった、 延長か? 即PK合戦か? ) 一瞬緩んだ自分を責めた・・・。

( いや なんで信じないんだ! 隼 は止める!! 絶対止める!! ) 無限の力を信じたんじゃねえのか!

俺が信じないで誰がこいつらを信じてやるんだ!!

選手の目が誰一人死んでいなかった。 皆が互いを信じた。 

息を飲み込ませないほどの瞬間・・・     隼がはじいた!!!

キッカーが再度詰めたシュートも 体を張って隼が更に防いだ!!!

言葉にならない声を上げ 皆が抱き合った。

最後のコーナーキックをしのいで 試合終了の笛が鳴った。  歓喜と共に涙が溢れた。

信じること。 最後まであきらめないこと。  彼らから教わった。  

いや  彼らだから信じられる。 彼らだからこそ最後まで戦えるのだと・・・。

時は戻して  8月29日。

私は信じていた。 彼らの勝利を。 私は見てきた。 彼らの無限の力を。

私は迷わないと決めた。 1秒でもある限り彼らを信じ貫くと。 

その日、何本チャレンジしたのだろうか、右サイドの康史が渾身の力を振り絞り突破をはかる。

試合後、彼はあまりおぼえていないと言う。   4人かわしたのだ。

スピードに乗ったセンタリングが上がった!!  

フォアで高く飛び込んだのは  終了5分前に代わったばかりの 小沼 泰斗!!!

ヘディングで合わせたボールは、70分間攻め続け、攻め続け、やっとの思いでネットを揺らした!!!

1-1の同点!!   肺から空気が全て抜け出すほど  叫んだ。 言葉ではなかった。 叫んだ。

同時にロスタイムが 2分と表示される。

勝利を決してあきらめない!!  選手達の目には涙が溢れていた。

ここにきて更に躍動的に動く選手達。 逆転を信じている。

ペナルティアーク前中央で 丈が倒され、  FKを得る。

キッカーは  センターバックの 優樹。

静けさから  振り抜いたシュートは・・・

スタンドからベンチから 言葉にならない振り絞る声が沸きあがった・・・

私は叫んだ。  体中にビリビリと電気が走ったのがわかった。

ピッチの選手達がメチャクチャになるほど抱き合っていた。 言葉にならない声を上げて・・・。

ボールは真っ直ぐに吸い込まれていったのだ。

2-1 逆転勝利。  私はまたもや 目の当たりにした。  彼らは互いを信じ合い、認め合い、戦っている。

素晴らしい選手達に出逢えた。私は幸せです。

あきらめない力を。 信じ貫く心を。 君たちから教えてもらいました。

私はあなたたちを  信じます。

全力で戦った素晴らしい対戦相手 栗駒中学校さんに感謝と敬意を。

あなた達が流した涙が無駄にならないように、 私達は 全力で がんばります。

遅くなってしまいましたが  ここで  宣誓。

『 夢のために 最後の一秒まで あきらめず 互いを信じ 戦い貫くことを 誓います!! 』

Published on 2009.09.02 at 15:27 by Sendai FC Staff

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